2012年4月18日水曜日

読書感想 - 99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ

99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ

「はじめに」を読んで、ああこれはオフィスでよく目にする光景だなぁと思いました。どちらかというと「よく怒られる」先輩がこんな感じで仕事をしているなぁと。(先輩すみません)よく目にするというのは当然で、大半の人(99%の人)がこんな感じで仕事をしているんでしょうね。

この本は、すぐに試せるコツが見開き2ページにまとめられていて、目次をざっと眺めるだけでもエッセンスがつかめるようになっています。

僕が「ああ、なるほど!」と思ったのは「報連相のコツ」の項目が多かったです。しょっぱなの「自信があるようにふるまう」というのは本当にそうだなと膝を打ちました。先述の「よく怒られる」先輩は上司に報告する時、「自信があるようにふるまう」ことをせずに「流れるような説明をする」でもなく「聞かれたことに答える」こともしないのです(笑)。そりゃ怒られますよね。
会議のコツも痛快で爽快な気分になりました。「ホワイトボードを使う」と「会議をコントロールする」はさっそく試してみたい気分です。

この本はコツが集まっていてすぐに実践できますが、小手先のちょこざいな技術というわけでもないです。なぜ、このコツが有用なのかが書かれていて気づきがありました。
著者が現役会社員だということもあって主にサラリーマン向けになると思います。僕は30代ですがこの本の対象読者に年齢はあまり関係ないと思いました。ある程度どんな人にもすぐに有効なものだと思います。

目次



報連相のコツ

自信があるようにふるまう
流れるような説明をする
聞かれたことに答える
早め早めにチェックする
「3分ください」を口ぐせにする
エレベーターブリーフィングを実践する
言葉を揃える
相手を情報レベルを揃える
「とりあえず」ではなく「まず」と言ってみる
優先順位は、対面→電話→メール
完成した仕事(コンプリーテッドスタッフワーク)を追求する

会議のコツ

会議の1/8の法則
「目的」と「ゴール」を事前に共有する
会議の趣旨を明確にする
シナリオを考え時間を区切る
根回しをする
席順に配慮する
要点を先に言う
ホワイトボードを使う
会議をコントロールする
会議後のアクションはその場で決める
議事録は当日出す

メールのコツ

件名を工夫する
宛先を明確にする
BCCを有効活用する
一人称は、「私」にする
結論を最初に書く
箇条書きにする
受信者にスクロールさせない
一歩踏み込んだ内容にする
すぐ返信する
チャットを利用する

文書作成のコツ

パターンを頭に入れる
「KISS」を心がける
全体のシナリオを作成する
ポイントは3つにまとめる
一貫して同じ言葉・表現を使う
英数字は半角を使用する
中央揃え、フォント合わせだけでも行う
「空白」と「文字」の配分は3:7にする
読み手の目の動きを意識する
四角を使い分ける
色を戦略的に使う
紙資料は保管しない

コミュニケーションのコツ

名前を覚える
相手のプロフィールに興味をもつ
たまには飲みに行く
オフィスでは真ん中を歩く
話をかぶせない
ポジティブワードを使う
必要以上に摩擦を恐れない

時間のコツ

他人の時間をムダにしない
優先順位を決める
すぐやる
一つの行動に二つ以上の目的を持たせる
早朝型を試してみる

チームワークのコツ

人には「動いていただく」もの
相手が大切にしているものを知る
情報は整理してから伝える
チームの発展ステップ「4つのH」を理解する
任せきる勇気を持つ
手が届くフライ球は自分が捕る
ポジティブフィードバックには理由を添える
自分のために人を育てる
「あいつは使えない」は敗北宣言と考える
愚痴と意見を使い分ける
多重人格になる
苦手な人がいてもいい
リーダーを見極める
失敗はリーダーの責任と考える

目標達成のコツ

自ら限界を作らない
ルールを疑う
今から「でも」はじめる
他人と比べない
自分の思考のクセを知る
簡単なことから習慣化する
メンター(師匠)を持つ
課題は常にアタマのデスクトップに出しておく
メモは行動につながるキーワードのみにする
課題と懸案事象は分けて考える
パニックにならない
ストレス解消の方法を決めておく
ピンチのときこそ教科書に立ち返る
「他力」を戦略的に活用する
ワークライフバランスを考えて仕事をする
最後は「やれることしかできない」と考える
体調の維持をする

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